この時期になると、しめ飾りの話がネットなどでちらほら出てくる。
先日、岡山の某無印な生活用品店さんから正月飾りのワークショップをして欲しいとお声がかかった。高梁をPRする良い機会だと二つ返事で承諾した。

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しかし、できますよ!とは言ったものの、自分が出来るわけでもなく途方に暮れていたら、松原町に藁細工の名人がいるという話を聞き、藁にもすがる思いで松原町に向かった。

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松原町在住の入江さんは、藁細工の他に竹ぼうき作りなどもできる道具作りの名人だ。80歳代とは思えないくらい元気な方で、岡山でのワークショップの講師も快く引き受けてくれた。

「しめ飾りの先生はできるけど、藁がないから藁を準備して欲しい」と名人。
藁ぐらい、どこにでもあるだろうと気楽に考えていたら、しめ飾りに使う藁は「青藁」と言って、出穂前の青々とした稲を使うらしい・・・。なるへそ・・・ヤバイ。

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青藁(あおわら)というものの存在を初めて知った。確かに、お店で売られているしめ飾りは新しい畳のように青々とした藁が使われている。
しめ飾りを作る人は前もって、7月〜8月位に正月飾り用の稲を収穫・乾燥しておくのだとか。

今回は幸いなことに田舎ネットワークをフル活用し、詳しい人に教えてもらい、道の駅で購入することができた。
※1束で600円くらいで購入することができる。(1束でしめ飾り3つ分くらい)
あとはホームセンターなどで手に入る道具があればしめ飾りを作ることができる。

【用意するもの】
青藁
結束線
ペンチ
ハサミ
飾り(ミカンや国旗など)

ワークショップ当日、岡山市内に出るのが3年ぶりという名人、町の変わりように驚かれていた。

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岡山での仕事を無事に終え、帰り道の途中。
私は、肝心なことを忘れていることに気づいた。
「運営のことに気を取られ、しめ飾りの作り方を見ていなかった・・・これでは記事にならない」
後日、もう一度名人のところを訪ね、手順を詳しく教えてもらうことにした。

まず、藁を二つにわける。これは簡単

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分けた藁をさらに二つに分ける。これも簡単

二つに分けた藁を一本ずつねじっていく(時計回り)。これは少し難しい。

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二本のねじり藁を二つ網でねじり上げる。非常に難しい。

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名人との差がありすぎて泣けてくる。

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反対側の二つに分けた藁も同様に(反時計回り)

飛び出た藁をハサミでカットし、メガネ部分を作り針金で止める。

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これで完成。

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「そんなすぐにできたら、みんな名人じゃ」と名人は優しく微笑む。
私はボサボサの藁人形のようなしめ飾りを片手に、来年こそは頑張ろうと心に誓ったのであった。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。