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特集【現場を伝える】吹屋の醤油 長尾醤油工場

銅山とベンガラで栄えた町並みが残る吹屋ふるさと村の

その町並みの中心部にある醤油屋さん「長尾醤油工場」は一見するとお土産屋さんの様に見える。

しかし、ウナギの寝床の様な細長い建物の奥の工場では年4~5回ほど醤油を生産しているというのだ。

私も吹屋に住んで4年となるが、初めて醤油生産の現場を見学させてもらいました。

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吹屋の町並みにある醤油屋さん「長尾醤油・酒店」工場は裏にある

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醤油・味噌・地酒、地元の特産品がズラリ

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生産するのは6代目の長尾立平さん。江戸時代後期から続く醤油生産を守っている。

何気なく毎日食べている醤油だが、私自身どうやって作っているか分かっていなかった。

醤油づくりは、窯にもろみから絞った生しょうゆを大釜に貯めてバーナーで火を入れて82度~85度で菌を殺菌し、

じっくりじっくり焦げないように煮詰めて味を整えて完成。

こう聞くととても簡単そうだが、実際は難しいと思う。この窯の中には長年蓄積された技術と経験が詰まっているのだろう。

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湧いてくるアクを丁寧にとっている頃には醤油がクツクツ煮詰まり、醤油のいい匂いが漂ってきた。

たまらず味見をさせてもらう・・・

美味しい!・・・が何となくいつもの醤油と違う・・・

「最初は味が尖っているから、これから、じっくり寝かせて味をまろやかにする」と立平さん。

一ヶ月後の完成が楽しみだ。完成した醤油は店頭で販売されている。

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美濃焼のとっくり醤油は観光客に人気

昔は木樽・薪で夜通し生産していた、当時は本当に大変だったと振り返る。

今は道具が進化して昔ほど労力がかからないため、この歳になっても続けられる様子。

道具は自分たちの体力に合わせて進化させてきたが、味はしっかり心を込めて昔の味を守り続けている。

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看板犬のナツコは2年前松山の保健所からやってきた。最初は臆病だったが、いまではこの態度・・・

最後に後継ぎの話をすると「ワシの代で終わりじゃ」と笑いながらいうが、 醤油づくりの時に帰ってきてくれる

7代目の息子に少し期待している様にも感じられた。 いつまでも元気で吹屋の醤油屋さんを続けて欲しい。

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http://www.nagaoshouyu.com/ 長尾醤油工場 岡山県高梁市成羽町吹屋704 0866-29-2819