荒廃茶園(こうはいちゃえん)あまり聞き慣れない言葉ですね。
実は耕作放棄地のように放棄されて荒れてしまった茶畑のことで、日本各地で増えているんです。
高梁市でも高齢化や人手不足により、管理できなくなった茶畑は増えており、
やがて雑草地になった荒廃茶園はイノシシなどの害獣の住処になってしまうという悪循環に。

お茶は放っておくと木になり、害獣の住処に

お茶は放っておくと木になり、害獣の住処に

そもそも、お茶ってどの部分を使うの??

お茶の豆知識
茶葉を摘み採った順番に応じて、「一番茶」「二番茶」「三番茶」と呼ばれます。
一番茶は新茶と呼ばれることもあり、その年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶のことを言います。以降、摘み採った順番により、「二番茶」「三番茶」と呼びます。

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新芽をお茶として加工する

日本人に馴染みの深いお茶だが、なぜみんな作ることを放棄するのだろうか?
荒廃茶園再生に参加していた地元の人に聞いてみると、「茶畑の管理は本当に大変」という答えが返ってきた。
なんでも、機械を使った茶摘みでも最低2人は必要で一人では出来ない。
そして、茶摘みの時期は5月~7月くらいまで続くため非常に暑く、斜面にある茶畑での作業はとても大変!
さらに三番茶にもなると、ほとんど価値が無く、茶畑の管理のために刈り取っているのだとか。

人手不足・重労働・お茶として高く売れないの三重苦に加え、除草や草刈り、肉体的にも負担などなど
静岡や京都などの有名な産地でもなく、疲れる割に価値も低いとなると続ける理由を探すほうが難しい
こうして、高梁の茶畑の面積もかつての四分の一の量に減ってしまった。

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雑草も収穫の時に混ざると商品価値が下がる

地域の人がお茶を育てる意欲をなくし始めた時、藤田さんを中心とした松原の人は一体どうしたのか
それはなんと、「お茶を紅茶として売りだそう!」と発想の転換というか、斬新すぎる考えを実行し、
「高梁紅茶」という新しい特産品を創りだした。

スッキリとした味わいの高梁紅茶はお土産にも人気

スッキリとした味わいの高梁紅茶はお土産にも人気

こうして生み出された「高梁紅茶」はテレビ人生の楽園で取り上げられたことで、一時は生産が追いつかないほどに。
現在ではすっかり高梁のおみやげとして定着し、岡山県内55店舗で販売されている。

しかし、これで終わりではなく、荒廃茶園を紅茶畑に再生するため地域の人を巻き込んで放棄された荒廃茶園を再生させようとスタート。
しかし、一度放棄された茶畑は予想以上に雑草が茂り、地域だけでは再生は難しい状態となっていた。

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代表の藤田さん 「常に手を加えなていかないと、あっという間に雑草畑になってしまうとのこと」

そこで、諦めないのが松原の人達!農業や紅茶に関心のある人達を巻き込もうと、大学や一般の人に声をかけ「荒廃茶園復活応援隊」を結成。
応援隊の活動は主に草刈りや雑草の除去、肥料散布、紅茶についての勉強会や意見交換などである。
紅茶という響きの良い言葉の効果もあり、吉備国際大学・ノートルダム清心女子大学・一般の方、約40名が参加した。

人がいなければ、人のいるところから呼べばいい

人がいなければ、人のいるところから呼べばいい

 

1年目はお茶の木を伐採するところから始まった

1年目はお茶の木を伐採するところから始まった

こちらが1年目の活動終了後 茶が育ってきている

こちらが1年目の活動終了後 3年後しっかり茶葉が育ってきた

お茶から紅茶を作るという発想の転換で茶畑の再生に取り組んでいる藤田さん達の取り組みは3年目を迎え、
継続して取り組むことで景観も向上し成果も出てきている。
また、参加者も大学を卒業してからも茶畑に足を運ぶ生徒もいるなど、茶畑を通して若者と地域との交流にも繋がっている。

楽しかったーと大満足の参加者

3年目でここまでキレイに!みんなエライ!

1年目の活動ではおわりが見えなかった荒廃茶園も、3年目になる頃にはテレビに出てきそうな綺麗な茶畑に近づいており
来年には紅茶として出荷できるくらいの品質のものが出来つつある。もちろん無農薬・除草剤も使っていない紅茶である。
この茶畑から、いったいどんな商品が生み出されるのか、ワクワクが止まらない!!

秋には高梁市内で地紅茶祭りも開催される。コチラも注目だ!

http://www.kibi.ne.jp/~izumi-fu/index.html 高梁紅茶

岡山の女子大生が作った紅茶と謳えば、付加価値がつくかもしれない・・・(ニヤリ) おや、誰か来たようだ・・・