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田舎でのびのび子育て生活!樋口さん

自分自身の子ども時代を振り返ると、毎日のように山や公園に出向いて虫をとったり、路上でサッカーやキャッチボールしたり、自転車を乗り回すなどして育った。しょっちゅう腕や足を擦りむいて帰ったものだ。
しかし、最近は都会の生活だと子供が屋外で遊ぶのは危険が多いと思う。
親が付き添って公園に行けるなら良いが、交通量や人も多いので子供だけで走り回ったり路上で遊んだりというのはできないのでは・・・と思ってしまう。

のびのびと育ってほしいと望むのは私だけではない。
大阪から移住した樋口さんも田舎でのびのびと子育てをしたいと考えていた。

家族で移住した樋口さん。

樋口さんが移住を考えたきっかけは香川県の友人の所へと遊びにいった時だった。
都会とは違い、田舎でのびのびと過ごしている子どもの姿が新鮮に見えた。
田舎には無いものも多いけど、都会には無いものがいっぱいある!
そう考えたときに大阪での子育てを見直し、田舎で子育てをしつつ、自分で作った野菜を食べさせることで食育にもしたいと思うようになった。

自宅付近の畑も耕した。現在は美味しい野菜がたくさん採れる。

最初は関西近隣で探していたが思い描くような田舎に出会えず迷っているときに、大阪で開催された高梁市と都市との交流イベント「イレブンヴィレッジ文化祭」に出会い、高梁市で生き生き暮らす人たちに出会ったのだとか。
きっかけに高梁に行ってみるとタイミングよく賃貸に出る空き家の存在を知り、見学にいった。
大家さんとも話を進めて家が決まり、仕事も決まってから移住してきた。

自宅からは電車が見える。川面町から見える列車と田舎の風景を撮りに全国から電車好きが集まる。

住み始めてから家の改装に着手した。憧れの古民家リフォームが始まる予定だった・・・
しかし、
「母家の痛みが酷く、改装したとしても長持ちはしない」
と建築業者に言われてしまった。
夢の暮らしの可能性が一気になくなりそうになったとき、母家の隣に建っていた倉庫に気がついた。
「もしかしたら、ここが使えるかもしれない」早速調べてみると、
倉庫は鉄骨で建っており、丈夫なので住むにも問題ないとのこと。

誰もがその資源に気づかなかったところに注目し、2階部分をフル改装に着手した。
2LDKの自由設計で、スペースをどこまで上手く活用できるか、を大工さんとよく考えて設計できた。
高梁のビフォーアフターがここにはあった。
実際にお邪魔するととても倉庫とは思えないとど非常にきれいな部屋で驚いた。

改装前 ここから始まり・・

改装後 こんなにも綺麗な部屋に!

家の周りには畑もあり、農業を全く知らない状態から近所の方々に教えてもらいながら野菜を育て始めた。

続けていくことで少しずつ周りの方々も優しくしてくれるようになり、今ではトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、かぼちゃ、トウモロコシ、白大豆、オクラ、スイカなど様々な野菜を育てている。

慣れた手つきで収穫

マイクロキュウリもいっぱいできてる!キュウリとは驚きだったが甘くてシャキシャキと美味しい!

「移住する前は不安も多かったけど、たぶんみんな同じ感覚だろう。でも来たら状況は変わる。知らない土地に入っていくこと自体の不安はあるが、知り合いがいる・いないは関係なくて、入ったら新たな縁がある。周りの方によく挨拶してコミュニケーションをとっているので、地域とのトラブルも起きていないよ。」と

田舎は田舎での忙しさがあるので、のんびりスローライフの世界とは少しギャップがあるかもしれないが地域のルールを学び、交流をしながら楽しむ田舎暮らしも悪くないと樋口夫婦を見ていると思った。