過疎高齢化、空き家問題、限界集落。地域おこしに取り組むと必ず出会うこの言葉、未だに特効薬のような解決策もなく、ジリジリと進行している。
そんな問題が深刻になってきたと同時に、地方創生や地域おこし協力隊などが生まれ、どの市町村でも試行錯誤を繰り返しながら地域おこしに取り組んでいる。約2年前に高梁市に誕生した「たかはし移住コンシェルジュ」もその一つだ。
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移住コンシェルジュの委託を受ける一般社団法人梁クラス
高梁市は岡山県内で最も早く、移住コンシェルジュを配置した市町村である。
コンシェルジュというと、ホテルや観光をイメージする人がいると思うが、
ネットで調べるとコンシェルジュとは、ホテルの職域の一つで、宿泊客の様々な相談や要望に応える「よろず承り係」と出てくる。簡単に言えば移住のなんでも屋さん。たかはし移住コンシェルジュは空き家調査・移住案内・仕事調査・移住ツアーの企画など、移住・まちづくりに関する業務を行なっている。
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自然と向き合いながら、熱く・楽しく・豊かに暮らす
筆者を含め、2名のスタッフで対応している。2人とも移住者である。
たかはし移住コンシェルジュの最大の強みは、移住者目線であること。
移住希望者が見たい場所、知りたいこと、会いたい人、学びたいことなど、移住者目線で柔軟に応えることができる。
移住案内では、できる限り移住希望者の要望に沿った形で内容を考え、旅行では出会えない場所や人、生活しないと見えてこない楽しさ、そして、田舎暮らしの厳しさ・失敗談もしっかり伝えている。
テレビで流れる夢の生活、ネットで出てくる失敗談、何が正しいかは自身の足と目で現地を見てもらうのが一番だと感じる。田舎暮らしがしたい、どこかに移住したいという漠然とした思いを岡山県・高梁にだんだんフォーカスしてもらい、案内や相談を通して徐々にピントを合わしてもらうことを考えている。
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雲海をバックに挽きたてのコーヒーを飲む。田舎でしか味わえない心地よい時間
「最後に佐藤より一言」
私も5年前まで大阪でサラリーマンをしていました。
田舎育ちの私は、定年後の田舎暮らしを夢見て仕事をしていましたが、ふとしたきっかけで高梁市の地域おこし協力隊の募集を見て、思い立って移住を決めました。
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夏休みに実施される川の学習で子供達に魚の捕り方を教えている
田舎に移住して、自然に囲まれた生活を送り、山菜や野草、果物など自然の恵みを体に取り入れ健康になった気がします。また活動を通して、地域に必要とされ、新しい才能に出会い、人生が180度変わりました。都会に仕事や情報、お金が集まる現在の日本社会ですが、そこだけが答えではなく、様々な選択肢がや活躍の場があると私は思います。
私のようにそれが地方という人も大勢いると思います。
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移住者と地域の人が定期的に交流する寄り合いの場
昔に比べ、地方は移住者も増え、伝説や昔話の世界に出てくる閉鎖的な場所ではなくなりました。人口が減っている分、活躍するチャンスも増えてきています。まずは実際に一歩を踏み出し、移住後の生活を想像して見るのがスタートかと感じます。相談・案内、できる限り対応させていただきますので、相談お待ちしています。