ここ数日は暖かい日も続き、気候はすっかり春の様相を呈しているがすると楽しみなものはお花見。桜の咲いた下で烏賊のげそやら落花生やらを肴に飲むお酒のおいしさ。
どうせならきれいに咲いた桜の下で飲み食いしたいものであるが、高梁市宇治町にも桜の名所がある。それがたかうね桜の森公園だ。今回、開花にはまだ早いが様子を見に行ってみた。
標高300メートルを越える宇治町でも特に見晴らしの良い丘のうえにある公園で、種々様々の桜が四月に花を咲かす。ボタンザクラ等のメジャーな品種からふだんはなかなか目にかかれない品種までたくさん植えられているが、これは2002年、宇治町の地元住民の共同作業によって植えられたものなのだそう。
特筆すべきはこの「カスミザクラ」で、未だ開花には早いために沈痛な面持ちをしているが、いざ咲いてみればこれは岡山県の各自治体を代表する木々が登録されている「名木バンク」に名を連ねる見事な桜で、町外からも多くの人が観光に訪れる。
また、桜が咲き始めるのは例年4月以降だが、種類が種類であるのでそれぞれ開花の時期も微妙に異なり、訪れる度に違う桜が咲いていたり散っていたりする。長く楽しめることももちろん、二度三度と繰り返し尋ねてみるのも一興かもしれない。
ちなみに岡山県の今年の開花予想はやはり4月初旬~。
筆者が訪れたときはあいにくの天気で、気温もまだ低く梅の花がほころび始めている他にはほとんど開花には間遠そうな状況ではあったものの来月初旬になれば一斉に咲き出すものと思われる。今から楽しみであり、読者諸氏も今年の花見はたかうね桜の森公園で催されてはいかがか。
最後に、昨年以前の桜が咲いた後の写真を掲載する。
【宇治町 ホームページ】
【たかうね桜の森公園 地図】