今年も高梁市松原町の「やまびこ市場」が営業開始した。本日(5月1日)が平成28年度第一日目の営業日。季節によれば雲海も眼下に臨める高台に位置する直売所は多くのお客さんで賑わった。
やまびこ市場は松原町雄志によって運営されている直売所。地域の農産物や名物の高梁紅茶(高梁市を代表するお土産の一つとなった高梁紅茶は松原産なのだ)、たまに工芸品を販売している。
販売している野菜は鮮度が高いのはもちろんのこと、驚かされるのはその安さ。例えばキャベツなら、今の時期スーパーではだいたい1玉200~300円くらいで販売されているものだがやまびこ市場ではなんと百円。本日、真っ先に売り切れたのがこのキャベツだった。
他にも普段は目にしないような珍しい作物が販売されていることもある。今日ならこの野菜。ねぎのようだがにんにくなのだという。半信半疑で鼻を近付けると確かににんにくのにおいがした。普通のお店では売っていない、一般には流通していない産物を楽しむことができるのも地域の直売所の魅力の一つだろう。
その他にも目玉があって、地域で栽培したそばを自家製つゆで食べる「割出そば」も大変人気がある。やまびこ市場は毎週日曜日、担当者持ち回り制で運営しているが、月に一度程度、そば打ち担当の方がいる時に販売している。つまり月に一度しか食べられないものなのだが、感謝祭ではこのそばも販売。感謝祭の売りの一つとなっている。
食べたお客さんからは「麺にコシがある」「つゆがとても美味しい」など大好評。本日だけで60杯ほど売り上げていた。
担当の方に話を聞くと「毎年これくらいはお客さんが来てくれる。今日は注文が重ならなくてまだ楽だったほう」とのことだった。とはいえ昼時を過ぎれば早々に完売してしまうこともあるという割出そば、恐るべしである。追加料金で天ぷらの追加も可能。
やまびこ市場の感謝祭は3日、4日にも開催。両日ともそばは販売されるとのこと。ゴールデンウィークの予定が決まっていなければ、絶景を見ながら松原の新名物の割出そばを楽しみに来てはどうだろうか。
【松原町 公式HP】
http://matubaratyou.web.fc2.com/
【高梁市観光ガイド 霧の海展望の丘(やまびこ市場前)】
http://takahasikanko.or.jp/modules/spot/index.php?content_id=54