銅山とベンガラで栄えた町並みが残る吹屋ふるさと村
永遠と続く山道を進むと突如現れる赤色の町並みは、映画「千と千尋の神隠し」を連想させる。
そんな吹屋の町が1年でもっとも盛り上がる時期がある。
9月の連休、シルバーウィークには吹屋の人口129人の10倍以上の観光客が押し寄せる。
彼等の目当ては三年前に誕生したイベント「吹屋ベンガラ灯り」である。
吹屋ベンガラ灯りは吹屋の町並みにベンガラ焼の灯篭を設置し
吹屋の町並みを唄った民謡「吹屋小唄」に合わせて、ベンガラ染めの衣装を身にまとった男女が踊る
とても幻想的な催しです。
地域住民が中心となって手づくりで始めたイベント。
知名度も全国的に広がっており、東の越中おわら風の盆、西の吹屋小唄と呼ばれる事を目指して頑張っています。
今年で4回目を迎える吹屋ベンガラ灯りの楽しみ方を紹介
①全て模様が違う灯籠(とうろう)を観察しよう
町並みに並べられた200個の灯籠は、なんとひとつひとつが手づくり!模様も様々で、夜の町並みに照らされる灯りはとても幻想的。
6時からの点灯式では先着で灯籠に着火できるので、お気に入りの灯籠に点火してみよう。
②ベンガラ染めの衣装に注目
地域のベンガラ染めの会が手染めしている衣装。
草木染めと違い、鉱物のベンガラを布に定着させるには力強く揉み込む必要があり、大きな衣装を染めるのは重労働。
地域のオバチャン達が愛情込めて作った衣装も灯籠と同じく、個性が出ています。
灯籠の灯りに照らされた衣装も見どころのひとつです。
③歌 踊り 男女の絡みを楽しもう
ベンガラ灯りのメインは、なんといっても吹屋小唄の唄とそれに合わせた踊り
吹屋小唄は地元出身の歌手「水野由美さん」が吹屋の町並みを歌っています。
♪吹屋灯籠ほのあかり ベンガラ色のまちのなみ~
そして、その唄に合わせて、男女の踊り子がゆったりと舞います。
踊り子は地元住民達でみんな素人から練習を重ねて、今では様々なところからオファーがくるまでに。
東京、大阪などでPR活動を行っていたメンバー。この吹屋ベンガラ灯りの2日間に全力を注ぐ。
youtubeで踊り方講座が学べる 吹屋小唄 踊り方
④普段は見れない、夜の吹屋を体感しよう
吹屋ベンガラ灯りに合わせて、普段は開いていないお店や小学校がライトアップされています。
夜の活気がある吹屋を感じられるのはこの時だけです。町並みをゆっくり散策してみてはいかがでしょう?
吹屋の町を全国に広めたいとの思いで始まったこのイベント
今年もすでに練習がはじまっており、本番に向けてラストスパート。
本番をお楽しみに!!
19日(土)
17:30 開会式
18:00~21:00 ベンガラ灯り点灯
18:00 吹屋小唄踊り(1回目)
19:00 備中松山踊り 仕組踊り
20:00 吹屋小唄踊り(2回目)
20日(日)
18:00~21:00 ベンガラ灯り点灯
18:00 吹屋小唄踊り(1回目)
19:00 定置演舞
20:00 吹屋小唄踊り(2回目)
出店
・インディアントマト焼そば(高梁ご当地グルメ)
・牛串
・ベンガラくんみたらし団子
・こんにゃくたこ焼(高梁ご当地グルメ)
駐車場は下町駐車場と千枚駐車場がございます。吹屋ベンガラ灯り協力金として、普通車500円、バス1,000円をお願いしています。
なお、17:00~21:30まで、吹屋の町並みは車での通り抜けができません。