高梁市成羽町木ノ村には、まだあまり知られていない場所がある。
高梁に遊びに来た友人には必ずこの場所を案内している。
少し林道を歩いた先にある、奇石の光景に皆口をそろえて「こんな凄い場所があるなんて!」と驚く。
その場所とは・・・石灰岩が侵食して出来た奇石「夫婦岩」(めおといわ)
そんな夫婦岩を守り続けているのが「高梁夫婦岩の会」の皆さん。
平均年齢は62歳、13人のメンバーで取り組んでいる。
2005年地域住民で結成し、以後10年間夫婦岩のPRと 周辺環境の整備を精力的に行っている。
今回は代表の沖島昭さん(72)に奇石の村の活動について話を伺った。
28歳から、家の代表として地域活動に関わってきた沖島さん。
地元企業に務め、定年退職後はブドウ農家として、息子さんと一緒にピオーネの生産に取り組む。
ブドウ栽培以上に力を注いでいるのが夫婦岩の会の活動だ。
■そんな夫婦岩と地域を支えている高梁夫婦岩の会が立ち上がったキッカケとは?
木ノ村出身で横浜に住んでいるもんが 「夫婦岩は他所にはない素晴らしい資源だから、もっとみんなで広めたほうが良い」と言ったことがキッカケ。 ほんならちょっと頑張ってみようかと、みんなで2万円ずつ出資して会を結成した。 毎年秋に備中神楽やブドウの販売などの感謝祭を行ったり、夫婦岩周辺の道路整備から耕作放棄地の開墾まで、 自分たちで出来ることは何でもやったぞ。
キッカケは些細な気づきから。10年間の活動の話からは、この地域が持つパワーを感じる。
夫婦岩までの道は、地域の汗と愛で出来ているんですね。こんな綺麗な道、汚れた靴では歩けません。
70aもの耕作放棄地に菜の花やヒマワリの種を撒き、毎年多くの観光客が訪れる花畑も作り上げた。今では地元大学生も一緒に種を撒いたりして、地域交流にもつながっている。高梁市の中でも高齢化が進み集落の維持が難しくなってきている地域が増える中で、高齢化に反して、どんどん活発になっていく木ノ村地域。
いったいなんでこんなに元気なの?
■高梁夫婦岩の会が元気に活発に活動する秘訣とは?
止まっていたらいけない、少しでも何かしたら可能性は広がる
考えても良いことにはならないし、すぐに実行に移すこと。やっぱり躊躇することはあるけど、
やってみて結果が良ければ続けられる。何より自分がしないといけないし、地域の皆もここまできたらやるしかないという心境で頑張っている。 先輩が代々守り続けてきた夫婦岩を後世に残さないといけない。
名刺もたくさん作って配りまくる!RSKにもネタを持って行ったらイブニングニュースで取り上げられた!と
本当にこの人は72歳かと思うくらいの勢いを感じる。広報活動が大事と新聞やメディアとも良い関係を築いて、夫婦岩のPRにつながっている。
今後は菜の花・ヒマワリに続き花桃の生産に取り組むと。
来年の春には黄色の菜の花畑とピンクの花桃が咲き乱れる光景が見れるかもしれない。
いや、この勢いなら間違いなく来年は綺麗な菜の花畑と桃の花が見れるでしょう。
8月1日、2日には夫婦岩祭りを計画していて、10周年の今年は花火も上げて盛大にするとのこと。 こちらも注目したい。
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