地域には色々な働き方がある。田舎=農業ではなく、大小様々な生業(なりわい)の形がある。中には、移住者のライフスタイルに寄り添ったユニークな働き方を提供している企業もある。
高梁市川面町の里山風景が美しい場所にある自動車教習所「シグナルブルー(高梁・新倉敷・真庭自動車学校)」もその一つ。
自動車教習所が忙しくなる時期は、年2回ある。1月〜3月と8月〜9月だ。
この時期、全国でも人気の免許合宿地であるシグナルブルーには全国から免許を取りに学生がやってくる。最短2週間で免許が取れるこの時期、自動車教習所はとても忙しい。
筆者は学生時代、近所の交通量の多い教習所で泣きべそをかきながら、2ヶ月かけて免許を習得したが、最短2週間でとれ、田舎道で比較的運転が楽なイメージの地方合宿に憧れたことを思い出した。
そんな自動車教習所の働き方とは一体どんなものか、担当の中島さんに伺ってみた。
自動車教習所の仕事ですが、筆者の様な移住者でもできるものですか?
「まったく大丈夫で、むしろ大歓迎です。実際の業務は生徒の送迎や受付、指導員などがあります。送迎や受付は移住された方もいますよ。特に弊社は、農業や子育てなど、ご本人がやりたい事を優先で働いてもらっています。」
すでに実践者がいるんですね。その方の話も気になるところですが、「やりたいことを優先できる」という移住者にも向いている業務内容が気になるところ。中島さん、本当にそんな事できるんですか?
「はい。特に忙しい冬休みと夏休みの時期は人手が足りなくて、そこだけ頑張ってもらって、あとは他の仕事と組み合わせることも可能です。実際にニンジン農家の方に冬場の教習生さんの送迎をお願いしています。」
なるほど、自動車教習所の忙しい時期が限られているので、そこだけ働いてあとは農業やカフェなどを組み合わすことで、やりたい事と仕事の両立ができるわけですね。
移住者の方はやりたい事を持って移住する人もいるので、そういった人には向いている仕事ですね。年間を通して、仕事に就きたい方もいると思いますが、そんな方でも大丈夫ですか?
「はい、その場合は指導員の資格を弊社の負担で取っていただき教官として活躍してもらうこともできます。教官も足りなくて、給与も上がるのでオススメです。女性の方だと生徒も安心するので、そういった方のチャレンジも応援します。」
しかし、指導員って国家資格で難しい感じがしますが・・・。
「試験は覚えることが多いので、勉強が必要ですが、弊社でサポートしますので、熱意のある方がいらしたら、ご紹介ください。」
話を聞いていると、シグナルブルーのサポートの安心感が伝わってきて、未経験の筆者でも頑張れそうな気がした。シグナルブルーは、スタッフの新しいことややりたい事を応援するといったとても柔軟な社風で、館内もスタッフのアイデアが溢れていた。
地域の人でも食べに来ることができるバイキング式の食堂や、生徒が楽しめる娯楽施設など、合宿地として人気がある理由がわかる。取材時も「私、合格できたよー!!」と生徒と受付のスタッフと喜び合う光景があり、心が温かくなった。
次回は実際に、働かれている方のインタビューを紹介します。
シグナルブルーの業務に興味のある方は、トップページお問い合わせより連絡ください。紹介させていただきます。
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