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高梁移住物語Vol.5 有漢町のうかん稲ヶ市農園

『有漢町』と出会った時、私はまだ大学生だった。
当時の先輩と研究用の昆虫採集目的で初めて岡山道を走っていたときに、ICの看板を見たのが初めての有漢との出会いだった。
運転中に見えたIC名が「うかん」と読めず、「あり、、かん、、、?」と思った覚えがある。
その時は通過で終わったが、有漢IC周辺の自然が豊かさに惹かれ、社会人になってからも昆虫採集をするために度々足を運んでいた。

常山公園の石のかざぐるま

高梁に住むようになってから有漢についてよく知るようになった。
有漢町は高速が走っており、日本海と太平洋のほぼ中心にあることから「南北の風を集め、風を起こす」をコンセプトにまちづくりに取り組んでいる。
そんな有漢町にも少しずつ移住者が増えてきている。
現在農園を経営している平井さんは有漢町に移住して20年になる移住の大先輩だ。

農園を経営する平井さん。出身は倉敷市。

平井さんは『うかん稲ヶ市農園』を経営している農家さん。
農園ではイチゴをメインにブドウやブルーベリー、黒大豆など様々な種類を幅広く作っている。
移住の経緯と、移住後にどのようにそこまで規模を広げていけたのだろうか?
平井さんに直接伺ってみた。

農園のイチゴハウス

平井さんが農業を好きになったのは子供の頃におばあちゃんが作っていたトマトの栽培を手伝っていたこと。
それがきっかけで農業に興味を持ち、農業を指導する関係の仕事をすることになった。
「仕事をする傍らで自分も農業をできるような場所を探していたところ、有漢が選択肢に挙がったんよ。
高速のICがあり、仕事で津山や倉敷に行くにもアクセスしやすかったからね」
確かに有漢町は高速があって通いやすい立地である。

そして有漢町で築110年の物件と出会い、住み始めた。
それから7年は仕事を続けながら黒大豆などを生産していた。
土地を借りたり、ハウスで共同で生産したりできるようになり、サラリーマンを辞めてイチゴとブドウの生産に取り掛かった。

今シーズンもイチゴが赤く実り始めた

夏にはぶどうがズラリ

それぞれを選んだ理由の一つに、忙しさのピークがずれていることがあった。
「それぞれの作物には農繁期が決まっている。農閑期にだらだらとしていたくないし、毎日仕事があるのがいいから一つに絞らなかったんよ。」
「イチゴとブドウの作業が重なる6〜7月の作業量が多いのは辛いけど、農業自体が好きだし、好きなことをしながら良いものが作れて、買ってくれた人に喜んでもらえるのが嬉しいんだ!」

イチゴのことを話す平井さんの笑顔が輝いている

平井さんは農業関係の仕事についていたこともあり、そこから少しずつ勉強することで農業へ入っていくことができたそう。
やはり農業関係に従事していない人がいきなり農業を始めるのは難しいのだろう。
短時間で就農をスタートさせるためには、知識や経験を教えてくれる人が必要だ。
就農者を受け入れるために有漢町は今年からぶどう研修の受け入れ体制ができた。
さらに有漢町に移住している人や今後移住を検討している人のサポートをしていくために地域団体『風を集める会』が発足したらしい!
なんと平井さんは『風を集める会』の会長に!

風を集め、風を起こすまちに新しい風が吹き始めている!
次回は「風を集める会」の活動についてお届けします。

今回紹介した平井さんはブログ『かずんこ農園かずさん日記』をしています。
ぜひそちらもご覧ください!
→ http://kazunkonouen.blog114.fc2.com

取材記事 新田涼平