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第17回 備中高梁松山踊りへ急ぐ人

去る8月14、15、16日に高梁駅前では大規模な交通規制が敷かれ、備中高梁松山踊り(以下『松山踊り』)が開催、市民を中心に多くの人々が思い思いに踊って楽しんだ。

筆者はいま「多くの人々」と書いたが、この表現に一切の誇張はない。市内からは勿論市外からも、帰省してきた方、高梁に地縁はないが遊びに来てくれた方、本当にたくさんの人が駅前に集まって、筆者は高梁駅直下の地盤が人の重みで多少沈没するのではないかといらぬ心配を焼かされる始末であった。

 

これから踊るらしい人たち

これから踊るらしい人たち

 

実際にどれくらいの人が来たのかは定かでないが、筆者たちは駅前でちょっとしたアンケートを行っていたのだけれど、その回答者の数が2日目は503人。3日目は394人(初日には実施していない)。アンケートに回答しない人ももちろんいるので、というかそちらの方がむしろ多数のはずなので、実際に訪れた人の数は1000を超えるものと思われる。すごい数である。

 

夕方の駅前

夕方の駅前

 

筆者も従前から「松山踊りはすごい」とか「みんな参加する」とか聞かされていて、まあ三日間も開催されるのだしけっこう大規模なイベントなんだろうなあくらいには考えていたのであるが、ここまで大きなものだとは思っていなかった。驚嘆の至りである。

 

夜の駅前 人増えすぎである

夜の駅前
人増えすぎである

 

で、これほど人が集まるからには無論出店なんかも用意されていて、ただぶらぶらしながら飲み食いするだけでも充分なのであるが、そこはやはり「松山踊り」であるので、まあ、ここはやはり踊った方が良いのかもしれない。踊る阿呆に見る阿呆、という言葉もあるのだし。みんなも踊っているみたいだし。

 

おいしそうな出店の数々

おいしそうな出店の数々

 

と見ると本当にみんな激烈に踊っている。道路の真ん中ではやぐらが組まれており、それを囲うようにして踊りの輪が広がっているのだけれど、さっきまでイカ焼きなりかき氷なりを食っていた一般のお客さんが言葉もなくその輪に加わる。そうすることが当然であるというような動きである。そうして楽しそうに踊りながら筆者からは見えないところまで進んでゆく。

 

夜へ急ぐ人たち

夜へ急ぐ人たち

 

筆者も思い立って地元・松原の踊りチームに混ぜてもらった。松山踊り2日目には団体のコンテストが開催され、松原チームもエントリーしているのである。コンテストに筆者のような素人が出てしまって良いのかとも考えたがそこは「松山踊り」、楽しむことが本懐であろうし松原の皆さんも承諾してくれているので良しとする。
それで実際に踊ってみると、楽しい。端から見ているとやや複雑な気もするが、踊ってみると何とかなるものである。しかし楽しいのだけど体力は使う。なにせコンテストは40分踊り続けなければならない。最初は華麗にステップを踏んでいた筆者もさすがに5分も経過した頃には疲れが見え始め、最後には青息吐息であった。

 

備中高梁駅もどこか誇らしげ

備中高梁駅もどこか誇らしげ

 

だが高梁の人々は疲れないのか疲れていても気にしないのか、コンテストが終わってもいつまでも踊り続ける。これはコンテストが開催されぬ3日目でも同様で、何時間もぶっ続けで、それこそ踊るアンドロイドか何かではないかと思われるくらいの無尽蔵さで体力も尽きず踊り続ける(しかし「踊るアンドロイド」とはなかなかお洒落な語感である)。

 

これもうどうなっているのか。それほど高梁の文化にに松山踊りが染み込んでいて、市民みんなが松山踊りを愛している証左に思われる。
踊って楽しい松山踊り、基礎体力作りに励み、来年また挑戦したい。

 

駅前にはぼんばすも。中に入って食事したり休憩したり出来ました。

駅前にはぼんばすも。中に入って食事したり休憩したり出来ました。