ハンドメイドというものがある。筆者が三年前に購入してあまり使いこなせないままに古くなってしまった今でも意地になって愛用しているATOK先生の辞書機能によると、「人の手で作ること。手製。手作り」とある。
ATOK先生の語彙には含まれていないようであるが、筆者が独自に調べたところによると、狭義では人の手で作った製品それ自体のことも差しているようである。例えばハンドメイドイベントと銘打たれた催し物などでは各々出品者の作製した手芸品や工芸品の類が販売されている。
なぜこうしてATOK先生にご教示賜っているのかというと、昨日、高梁市内のハンドメイドのお店にお邪魔したからである。なぜお邪魔したかというと宇治・松原で開催されるハンドメイドスクールのチラシを置かせて貰いに行ったのである(チラシは快く置かせて頂けた)。ちなみにこのハンドメイドスクール、今回が二回目に当たるのだが、一回目は参加者の皆々様からは大好評を頂いたし、まだ参加者募集中なのである。人数に制限があるとはいえ、筆者としてはぜひ多くの人に参加してもらいたいのである。
閑話休題。とにかくそうして筆者がうやうやしく、しかしアポイントメントを取るでもなく唐突に訪ねたのは「Candy BonBon」さんである。読者諸氏は「Candy BonBon」さんがどこにあるのかご存知であるか?ご存知であるなら結構である。
入店してみると製品の多種多様さにまず驚く。例えば店内入ってすぐの棚には、約30名の作品が並べられているという。概してハンドメイド品というものはそう大きな製品でなく、故にその陳列棚もバラエティに富むものと筆者は思っているが、しかしそれにしても豊富な品揃えである。店内の中心で360度回転する間に情報量が多すぎて筆者は目を回した。
中には大きなものもあって、特に筆者は、お洒落でかわいらしい椅子がいくつかあるのに心魅かれた。欲しい。
そうして店内を物欲しそうに眺め回しているうちにブックカバーが販売されていることに気が付いた。
これは欲しい。たぶん2015年度9月期のナンバーワン欲しいである。
何を隠そう読書が趣味の筆者は同様にブックカバーというものも愛用していて、いま現在自宅には、正確な数は覚えていないが10枚ほどもカバーがあったものと思う。それを気分に応じて書籍に付け替え着せ替えして持ち運ぶことが楽しいのである。
で、筆者もそれなりにブックカバー鑑賞眼は鍛えられているつもりでいるのであるが、このブックカバーは筆者の鑑賞眼をして充分購入しうるものであって、つまり偉そうにぐだぐだ書いているが端的に言ってこれはもう欲しくて堪らないのである。
残念ながら筆者はしばらくの間、余儀ない事情により財政的に切迫した状態に身を置かざるを得ないのであるが、この筆者を悩ます無慈悲かつ極悪である問題が解決した暁には購入する。でもそれまでに他の人が買っちゃうかもしれない。悩ましい。狂おしい。
何といっても、繰り返しではあるが品揃えの豊富なお店である。読者諸氏にはぜひ遊びに行って頂きたいが、しかしなるべく筆者目当てのブックカバーだけは人の目を引かないことを祈る。
【Candy BonBonさん ホームページ】
【住所(ご存知でなかった諸氏のために)】
岡山県高梁市落合町阿部1179-1