地域おこし協力隊という制度を読者諸氏はご存知だろうか。
総務省が政策として掲げ、全国の自治体が取り入れている制度である。
総務省のホームページによると制度概要は以下の通り。
●制度概要
都市地域から過疎地域等の条件不利地域に住民票を移動し、生活の拠点を移した者を、地方公共団 体が「地域おこし協力隊員」として委嘱。隊員は、一定期間、地域に居住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・ PR等の地域おこしの支援や、農林水産業への従事、住民の生活支援などの「地域協力活動」を行いながら、その 地域への定住・定着を図る取組。
なるほど。よく分かるなあ。うん。分かった分かった。それで何の話だっけ?え?地域おこし協力隊?なんだっけそれ?
みたいな話であるが、要は都市部から各自治体に「協力隊」がやってきて、まちづくりだとか、自分自身の生業作りに取組みながら定住を目指す制度のこと。
ちなみに各自治体と直接契約しているので、協力隊の派遣組織みたいなものがある訳ではない。いわば隊員は個人事業主なのだ。
高梁市にも隊員はいる。
■高梁市の協力隊員
●右から長谷川隊員(宇治・松原地区担当)、
坂本隊員(有漢地区担当)、
鎌田隊員(宇治・松原地区担当)、
天神隊員(成羽地区担当)。
で、具体的に彼らが何をやっているのかというといろいろやっているのだが、主な取り組みとしては以下のようにまとめられると思われる。
●高梁市の魅力を伝える情報発信(Facebook、移住定住説明会、ブログなど)
●各イベントへの参加、及び自主イベントの企画
●地域名産品の掘り起こし、商品開発
などなど。
それで今回は、この11月に着任したばかりの天神隊員にインタビューをすることができた。
■天神隊員 インタビュー
天神隊員は奈良出身。協力隊着任前は大阪で会社勤めをしていたとのこと。吹屋に住み、地域の方と協力しながら周辺のまちづくりに取組もうとしている。
インタビューのため、吹屋の公民館事務所をお借りした。
質問1:なぜ吹屋に来ようと思ったんですか?
天神隊員:歴史が好きなので、吹屋に惹かれました。高梁にはこれまでも観光で、備中松山城を見に行ったりしていました。
吹屋に住みたいと思っていたので、協力隊という制度も移住を決める足がかりの一つとなりました。
質問2:担当の吹屋地区はどのように感じますか?
天神隊員:観光資源が眠っていると感じています。いまは地域の方へのごあいさつに行っていて、地域のことが少しずつ分かってきました。
質問3:吹屋寒いですよね?
天神隊員:寒いですね。奈良も盆地なので冬は寒かったんですけど。吹屋の方が寒いですね。
質問4:ここ(公民館)に来る途中で首輪をした犬がとことこ歩いていたんですが。
天神隊員:ああ。迷い犬らしいんです。なんとか保護しないといけないと思っているんですが・・・
地域の方:なに?迷い犬?(どこかに電話をする)
天神さん、飼い主が分かった。引き渡すから捕まえてくれ。
天神隊員:え。僕がですか。犬なんて捕まえられるかな・・・
わたし:わあ。すごい。
(天神隊員に新たなミッションが言い渡される瞬間に立ち会ってしまった。)
質問5:現在はどのようなことをされているんですか?
天神隊員:地域のことを知るために方々を回って情報収集をしていましたが、やっと分かってきた感じです。
これから本格的に活動に移って・・・
あっ。すみません。(席を立ち上がる)
わたし:?
(公民館を訪ねてきたお客さんの応対をする天神隊員。こんなこともやるんだなあ。)
質問6:これからやってみたい取組みはありますか?
天神隊員:たくさんあります。
そうですね、全部話すと長くなってしまうんですが、あえて一つだけあげるとすれば「人集め」をしたいと思っています。
質問7:あっ。そうだ。趣味はなにかありますか?
天神隊員:テニスと読書、散歩ですね。あと、朝はジョギングをしたりしています。
わたし:えっ。ジョギング。すごいなあ。俺も運動しなくっちゃなあ。
えーと。あっ。質問は以上です。えー、今日はどうもありがとうございました。
天神隊員:ありがとうございました。
天神隊員がどのような形で吹屋のまちづくりに関わり、人を集めていくのか今後要注目である。
他の隊員も鋭意活動をしているので、ぜひ公式Facebookをチェックしてほしいです。
【公式Facebook】
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