津川町で炭焼き!

こんにちは!高梁市も全国的な大量黄砂の影響で山の稜線が霞んでおります。
呼吸器系の疾患がある私にとっては嬉しくないニュースですね。

さてそんな中、高梁市津川町(つがわちょう)にて17年炭焼きをされている、地元の有志の方を訪問させていただきました☺️
「備中炭」という名前で高梁市内の直売所などで売られているそうです。
炭焼きは秋頃から木や竹の伐採を行い、冬〜春にかけて釜の火入れ作業を20回ほど行うそうです。

焼き窯は試行錯誤を重ねて作った手作りの窯だそうです。
手前に木をくべて火を起こし、奥に積んでいる薪火を徐々に移していくそうです。

煙突からでる煙の色を確認しながら、白い煙から色が紫のようになる時が窯の入口を塞ぐタイミングだそうですが、私には「白い煙と紫の煙」の区別がまったく分かりませんでした。

左官屋さんのように石の大きさを確認しながら、コテで泥を塗っていきます。
こうすることで、窯の中に酸素が入らず、中で燃えている薪の火が消えます。少しでも隙間があいていると酸素が入り、火が燃え続け、薪は燃え尽きて灰になってしまうそうです。
隙間がないと火が消え、窯の中が高温のまま火が消えるので徐々に「炭化」していくそうです。
ただ、窯を閉じてから1週間はそのまま開けずに置いておき、熱が冷めるのを待つので、中の様子を確認することができず、「開けてみないとわからない」というドキドキがあるそうです☺️

1週間後の窯びらきも見学させてもらいました。
手前に置いていた薪は見事に「炭」になっており、奥に入れておいた竹やくるみ、松ぼっくりも炭になっておりかたーくなっていました!

竹どうしで叩くと「カーン」と金属音がし、炭化した竹がいかに硬いかがよく分かります。
この竹炭は炭の特徴である「脱臭・吸湿・空気清浄」効果を活かして、飾りものに加工するそうです。

市民センターに飾っていると、訪れた人から注文が殺到しているとか(^○^)

今回の炭焼き見学を通して感じたことですが、集まったメンバーの皆さんが、「さぁ作業を始めますか〜」と誰かが言うと、特に役割分担もしていないのに窯の入り口を開ける人、また塞ぐための泥を作る人、出来た炭をいれる段ボール箱を作る人、水を汲みに行く人、掃除をする人と自然と自分がするべき作業に取り掛かる、阿吽の呼吸の連携プレーが素晴らしかったことです。
継続することで仲間としての信頼関係ができて、自分あ何をするべきかを言葉を交わさなくてもすっと作業に入れるんだなっと感激してしまいました。

最後に話を聞くと、みなさん高齢になって、後何年できるかと話されていました。
町おこしで始めた炭作り。ぜひ今後も津川町の特産として続けられるようにしていきたいですね。