トマト農家 しらいし農園:白石さん①

こんにちは☺️山縣です。

今回は高梁市の名産物の一つであるトマトを育てている農家さん、白石さんをご紹介します。

白石さんは岡山県倉敷市出身で、営業マンをされていました。
営業マン時代は「成績」や「効率」を重要視し、働いていたそうです。
しかし、会社員生活に疑問を感じ、以前から興味があった農業をしたくなり、一大決心で農家への転職をしよう!と思い立ち、7年前に高梁市への移住を決意されたそうです。

笑顔が素敵な白石慎也さん



2018年に研修期間を経て、高梁市の備中町湯野(ゆの)にて「しらいし農園」を開設され、トマト農家として活躍されています。
高梁市に移住し農家を始めたのは、奥様が高梁市出身であったこと、高梁市がトマトの名産地であることが大きかったそうです。
高梁市は山間部で朝晩の寒暖差が大きく、農作物の栽培に向いているため、ぶどうやトマトが美味しく育ち、特産品として全国に流通しています。
今回はトマトの苗植え体験をさせていただきました。

ピチピチの苗達

畝を立てたビニールハウス内で作業を行います。

作業にあたり、農家の秘密兵器を貸していただきました。
苗の植え付けなどの畑での作業は基本は中腰や座り込んでの体制です。
私も車輪がついた椅子で草抜きをしたことがありますが、白石さんのトマト畑の土は車輪だと進まず効率よく使えないそうです。そこで活躍するのがこの発泡スチロールでできた椅子!!
腰にゴム紐で固定して使います。

使い込んだ白石さんの椅子と、貸してくれるため開封している新品の椅子

見た目がドナルドダックのようで可愛らしいですが、侮るなかれ!めちゃくちゃ快適な使いごごちです。
最強の椅子を手に入れたのでトマトの苗植え方法を教えてもらい作業開始。
トマトは2m以上枝が伸びるため支柱や紐でガイドしてやり、どんどん枝先を伸ばしていくそうです。
そのため、トマトの花の向きを確認し、トマトの枝を伸ばしたい方向を見定め同じ向きに植えていく必要があるそうです。
向きがわからない私たちは一つ一つ花の向きを確認し植え付けを行いましたが、白石さんや白石さんの家族はその見定めが早く、どんどんと苗植えが進んでいきます。

苗の取り出し方から教えてもらう
花の向きを確認中

そして等間隔に植え、最後にぎゅっと力を込めて苗を定着させます。このぎゅっが実はとても重要とのこと。
今まで狭いポットの中で根を丸めて育った苗達。その狭い世界で満足していた苗を、「もっと広い世界があるんだよ〜どんどん根を広げて育て〜」とプレッシャーを与え成長を促すためにとても大切な作業だそうです。
人間と同じで、広い世界を知るときに誰かに背中を押してもらうと弾みがついて出ていきやすいんだろうなとちょっと考えさせられた場面でした。

行け!広い世界へ!ショック農法!!

農業を始めたばかりの時は、「いかに効率よく、たくさん栽培できるか!」「やるからには結果を!!」を追求していた白石さん。どうしても気を張る分、家族に対しても優しくなれない時もあったそうです。
しかし、そんな効率主義がイヤで脱サラしたのに、また同じことをしていると気付き、農家としての考え方を変えたそうです。
白石さんは1児の父であり、息子に農家として楽しく働いている姿を見せ、「農家をしているパパかっこいい!」と思ってもらいたいそうです。

そのため、作っている自分が効率を追い求めピリピリしていると、息子に「農家って楽しくない」と思わせてしまうため、農家を楽しむことに重きを置きたいと話してくれました。

そんな白石さん。今年は新しい品種へのチャレンジや、農家兼デザイナーという肩書きで色々なことにチャレンジするそうです。今後も白石さんの活躍を追っていきたいと思いますので、皆様乞うご期待!!第二弾、第三弾、投稿しますよー!

体験を通してトマトが私の背よりも大きく育つこと、伸びる向きがあることなどいつも食べているトマトなのに知らないことが多くあることに気付かされました。
素敵な考えでトマトを育てる白石さんのトマトを今年は食べてみたいと思う山縣でした!!

白石さん、お忙しい中ありがとうございました!!

しらいし農園のInstagramです。ぜひ覗いてみてください!

しらいし農園 Instagram
https://instagram.com/shiraishi.farm?igshid=YmMyMTA2M2Y=