去る2月14日、高梁市宇治町で「移住&雑煮サミットin宇治」が開催された。午前・午後の二部構成で、午前の部が「住むか暮らす会 発足5周年記念 宇治の移住を考える会」、午後の部が「全国雑煮サミット」である。
宇治町は高梁市内での移住者数が1位で、例えばお試し暮らし住宅を整備したり、いろいろと策を講じているのだが、移住者受け入れ支援を積極的に行っている住民団体がその中心となっている。その団体が「宇治町に住むか暮らす会」なのだ。
この会はこれまで地道に活動を続け(その結果が移住者数という目に見える形で現れているのだが)今年で発足5周年を迎える。これを記念して開催されたのが「宇治の移住を考える会」である。当日は宇治町で移住者の意識調査をされていた吉備国際大学・小田先生に結果報告をして頂いた。もちろん、住むか暮らす会の活動報告もある。高梁市定住対策課&移住コンシェルジュによる発表もあって、まさに高梁の移住取組の最先端を行く会となった。
それで午後の雑煮サミットは、そもそもなぜ雑煮なのかということだけれど、前提として宇治町は先述の通り移住者の数が多い。当然いろいろな地方から人が移り住んでいる。そこで、移住者に出身地の雑煮を作ってもらい、皆で食べることで交流をしようというイベントなのだ。
当日は大盛況で、雑煮のポテンシャルを再確認することができた。どの雑煮も美味しく、訪れた約80名の参加者は思い思い舌鼓を打った。
振る舞われた雑煮は下記の通り。
北海道風
鶏だし、しょうゆベースのつゆに山菜、
角餅。
関東風
かつおだし、しょうゆベース。筆者出身地の雑煮。
角餅。
名古屋風
鶏だし(カシワを使用)、しょうゆベース、
角餅。
鳥取風
昆布だしにみりんと砂糖で味付けしていて優しい甘さ。
四国(香川)風
今回一番の台風の目。餅以外の具は輪切りの大根、人参のみ。
丸餅。
宇治風
ついに真打ちが現れた。煮干しと鰹節で丁寧に取られただし。
どれも美味しい。ちなみに餅の形も丸いものと四角いもの、二種類ある。一般に、東は角餅、西は丸餅と分類できるようだ。
「移住者」というキーワードで繋がった二つのイベント。参加者の感想も良好で、各人それぞれ、移住の取組みについて考える機会となったようだ。
【高梁市 宇治町ホームページ】